シンバファームのブログ

トマト農家から見た、飛騨高山の人と自然を書く

高山のピクルス職人がいる店〜KISSE KISSE〜

『新葉のオススメ』のコーナー。

農家さん以外のご紹介は初になります。

今回は飛騨高山で、ピクルスの専門店として「高山陣屋」近くにお店を構えるKISSE KISSE(キッセキッセ)さまへお伺いしてきました。

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目次

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KISSE KISSEさんのお店を経営する、古守さんご夫婦です

二人は生まれは飛騨ですが、名古屋で過ごされ、定年後にUターン。その後、このお店を始めたのです。

何故ピクルス専門店を始めたのか。

このお話を聞けば、新しいことに挑戦することの大切さと、ピクルスが好きになると思います。

そこには、素敵なご夫婦の物語がありました。

 

ピクルスとの出会い

何故高山でピクルス屋さんなのか?とても気になっていました。

きっかけは古守さんが、名古屋で住んでいた頃に遡ります。

 

古守さんご夫婦は、結婚後名古屋に住まれ、長く働いておりました。

そこで暮らす日々は充実し、忙しくも楽しい日々を過ごされていたそうです。

実はその時からピクルスが好きだったそうで、よく瓶詰めのピクルスを食べていました。

20年近く、多忙な生活を、ピクルスに支えられていたんですね。

西洋の漬物である『ピクルス』は、あまり日本に馴染みが無いので、外国産のものしかないと思っていたそうです。

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そんな時、古守さんの姪さんが持ってきてくれたのが『手作りのピクルス』だったのです。

そのピクルスを食べた時、自分でも作れることを知り、ピクルスに作りにハマったそうです。

 

帰郷して気付いたこと

古守さんご夫婦の生まれは飛騨なんですが、

ある時旦那さんの親さんが介護が必要になり、奥様が単身で飛騨にUターンして帰ってくることになりました。

飛騨へ帰ってくると、毎日忙しかった日々が一転、介護中心としたゆっくりした時間を過ごす事となります。奥様は、久しぶりに飛騨で過ごす中、飛騨のキレイな空気が素晴らしいことを改めて感じたそうです。

中でも『野菜』の味には、

こんな美味しかったんだ

と改めて気付いたそうです。

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開店

そんな時偶然にも、古守さんの生家が空家になりました。

元々カフェだったため、居抜きでお店を使えたこともあり、

これは何かと縁だと感じ、お店を始めようと決意されました。

そんな古守さんの決断から、ピクルス専門店

KISSE KISSE

が誕生したのです。

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ピクルスを作る

KISSE KISSEさんでは、たくさんの商品がラインナップされています。

 

そんな美味しいピクルスも、最初は試行錯誤の連続だったそうです。

味の決め手である、スパイスにはかなりこだわったそうです。

「味噌汁で例えるなら、出汁。どんなスパイスを使って、どんな配合をするかで全く味が変わってくるのよ」

と話してくれた古守さん。

お店の味を決めるため、毎日、試作&試食を繰り返していました。

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「あの頃は毎日毎日、試食の連続だったよ。親戚にも持って行ったりと。ピクルスでお腹いっぱいになることもあったよ。」

そう笑いながら古守さんの旦那さんも話してくださいました。

 

夫婦二人で仲良く取り組んできた、ピクルスの味。

たくさん苦労もされたと思いますが、笑顔で話してくださるお二人を見ると、とても幸せな気分になります。

 

商品ラインナップ

そんなご夫婦の努力の結晶であるピクルスを少しご紹介します。

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パプリカのピクルス

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ミックス

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どちらもおすすめですが、HPでも紹介されています、刻みキュウリのピクルス

こちらをぜひ、ポテトサラダタルタルソースにしてみて下さい。

ワンランク上の料理に仕上がります。

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また、お客様のお好みに合わせた調合

特製ピクルスFor YOU

もあります。

こちらは、塩分、糖質、酢、アルコールの有無などの調整や指定が出来る受注生産商品です。アレルギーや、食にこだわりがある方には嬉しい商品ですね。

 

KISSE KISSE

このお店の由来は、母親の名前『きせ』さん。

料理上手の母親にあやかって、付けられたんです。

また、店内にはキレイに飾られている『七宝の刺し子』がありました。

これは母親の『きせ』さんが作られたものだそうです。

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ピクルスのパッケージにも使われている、思い出の品です。

古守さんは本当にお母さまを大切にされていたことがすごく伝わってきます。

 

飛騨高山といえば、観光地として有名な場所であります。

しかし、古い町並みを歩いても、飛騨高山のものではない商品も見かけることがあります。

飛騨高山を想い、家族を想う古守さんが作るメイドイン高山のピクルス

高山に訪れた際は是非、お店に寄ってみて下さい。

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店舗情報

営業時間8:00~16:00

陣屋がすぐ近くで、窓からの眺めが最高です。

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ランチ営業もされています。

また、おいしいコーヒーや、デザートもあります。

 

MAP

https://goo.gl/maps/jkUAfwCUc7eTwXi6A

↓詳しくは下記のサイトよりご覧下さいませ↓

http://www.kissekisse.com/

 

まとめ

  1. 好き」を始めるのは、いつからでも遅くない
  2. 試行錯誤しても、納得の味を追い求める。
  3. 母親との想い出を商品に込める。
  4. 高山陣屋近くに店がある。
  5. おいしいピクルスのお店。

スモークチップ〜つむぎ果樹園の挑戦〜

前回『新葉のオススメ』に登場して頂いた(合)つむぎ果樹園さんが、新商品を開発したとのことで、伺ってきました。

その商品がこちら。

『スモークチップス』です。

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スモークチップとは、燻製商品を作るために必要な材料です。

あまり馴染みの無いものかもしれませんが、今や燻製商品は、たくさん見かけると思います。

よく燻製に使われる木材は、サクラや、ナラの木くるみウィスキーオークなどですが、

つむぎ果樹園さんは、桃の木をスモークチップ化することに成功しました。

このお話を読めば、桃の燻製に興味が湧き、燻製を試したくなることと思います

 

目次

 

そもそもなぜ、桃の木をスモークチップへ、商品化に至ったのでしょうか?

桃そのものでは無く、その樹に注目した、経緯を追いたいと思います。

また、(合)つむぎ果樹園の取材記事はこちらよりご覧ください。

 

shinba-farm.hatenadiary.com

 

桃の木を整える

つむぎ果樹園さんでは、法人化し、後継者の居ない農地を借入れ、面積をどんどん拡大しています。

前回記事でもお話したように、飛騨地域では、8月のお盆前後に成る品種ばかり

桃の木も更新していかなくてはいけません。

まだ収穫が可能な桃の木も、つむぎ仕様にするため、伐採し、手入れしていきます。

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勿体ないように思いますが、この多品種戦略で、飛騨でも確固たる『桃屋さん』の地位を築きつつあります。

 

切った木の処理

伐採した樹は、全て野焼きして燃やしてしまうのが、この地域の処理方法とされていました。

 

しかし近年、環境問題への配慮や、近所の方への配慮から、

廃材の処理方式を見直さなければと、法人化したことによって感じたそうです。

なにか方法は無いか。

模索している最中でした。

 

スモークチップ

そんな時、ウィスキーが好きな先輩から、一言。

桃の木の燻製品って見た事ないで、作ってみてよ。

そんな言葉から気付きがあり、スモークチップ商品化への道を、走る事となりました。

 

すぐさま、伐採した樹をチップにする機械を導入しました。

 

薪割り機

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チップ機

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気付きから半年、あっという間に、つむぎ果樹園さんのスモークチップのサンプルが、完成しました。

 

協力を得て、商品化へ

商品化したものの、これをどうやって販売していくか。

今まで桃を購入してくださったお客様とは、違うお客様にアプローチしなければいけませんでした。

 

そんな時に手を貸してくれたのが、

飛州木工株式会社』さんでした。

木についてスペシャリストの会社からバックアップしてもらえることで、販売方法が確立しました。

 

そして2022年冬、つむぎ果樹園のスモークチップは販売へ至りました。

キャンプブームもあり、スタートは好調だとのことでした。

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たくさんの人々の、協力を得て、販売へと繋がることができた

たからもものスモークチップス

 

つむぎ「燻製作りを是非体験して欲しい、一手間加えることで、より食材を味わえることが出来る。

いくつになっても体験することは、楽しいことです。」

つむぎさんの体験をして欲しいとの願いが、込められている商品です。

 

燻製レシピ

そんな燻製商品の作り方を簡単に紹介したいと思います。

1.材料

 

燻製機はこちらもオススメです。

 

今回は、簡単な燻製方法として

・アルミ深皿2枚

・焼き網

・たからもも燻製チップ1袋

を使って燻製します。

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2.食材を用意する

網の上に燻製したい商品を並べます。

今回は、茹で卵、ソーセージ、チーズ、ナッツ類です。

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3.火をかけ、5分〜10分ほど燻す

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4.完成

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桃の木の燻製は、他の木とはまた違う、まろやかな味を楽しむことが出来ます。

是非一度、燻製タイムを楽しみませんか?

 

実際に、たからももスモークチップを使用した、燻製の紹介もありましたので、ご覧くださいませ。

5:00頃から『たからもものスモークチップス』の紹介があります。

https://m.youtube.com/watch?v=629SDVlNQ4o

 

スペシャルサンクス

飛州木工株式会社

 

shinba-farm.hatenadiary.com

(合)つむぎ果樹園

https://instagram.com/tsumugiff?utm_medium=copy_link

燻製タイム

https://instagram.com/kunseitime?utm_medium=copy_link

飛州木工株式会社〜木を扱う会社が、売り出した薪が人気の理由〜

こだわりの仲間を紹介する『新葉のオススメ』のコーナー。

本日は、住宅には欠かせない「木材」を取り扱う会社、

飛州木工株式会社さんへお伺いしてきました。

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身近にある山や、木は毎日見かけるはずなのに、木のことを全然知らないからこそ、木の事がもっと知りたいと思いました。

木を扱うってどんなお仕事?

木を扱う会社だから出来る新事業とは?

木にまつわる物語です。

 

目次

 

飛州木工株式会社

飛騨下呂市にある、滝巡りが有名な地区『小坂町(おさかちょう)』。

観光でも有名な『巌立峡』の近くに、所在する木を取り扱う会社。

飛州木工株式会社さんです。

こちらの会社では、社員30名以上が従事しているそうです。

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飛州木工株式会社さん(以下飛州さん)では、住宅などの建築材料で使う、木を加工する会社です。

岐阜県を代表する、木材『東濃檜』も扱っています。

木を加工するといえば、一本の木を色々な材に切り出して、加工する「製材所」のイメージがありますが、

飛州さんでは、『集成材』といわれる商品を作っています。

 

集成材

集成材とは、この漢字の意味通り、木を集めて加工した材料のことです。

住宅の資材に必ず必要な材料であり、日本の住宅を支えています。

 

その集成材の製作過程を、案内して頂きました。

本日の案内人は、飛州さんの取締役である小池さん

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集成材が作られるまで

1.木に接着剤を塗る

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2.機械でプレスする

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3.完成

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このような流れで、作られていきます。

また、接着剤は、お米由来のものを使用しているので、住宅に住む、人にも安心なのです

見ている以上にとても大変な作業らしく、作業をスタートして、半日で辞めた人もいるのだそうです。

それでもこの材料を待ってる方がいるからと、スタッフの方と一生懸命作っているのだそうです。

 

小池さんの想い

案内して頂いた小池さんは、この会社の次期代表。

事業を継承すれば6代目になるそうです。

そんな小池さんに、お話を伺いました。

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ーーどうして会社に入ろうと思ったのですか?

小池「小さい頃よく父親について会社に来ていた。将来はこの会社の社長になると決めていたから。」

 

お父さまの会社を継ぐことを、小さいときから決めていたんですね。

ーーすると、会社のために、進路は木工関係へ進まれたのですか?

小池「いやそれが、高校卒業後は、パテシエになろうと、有名な洋菓子屋さんへ修行に入った。朝早くから晩まで、必死に仕事したなぁ。」

 

この回答にはとてもびっくりしました。

小池「パティシエ修行は半年ぐらい。23歳の時どうしても自分の店を出したくてcafeをオープン。24歳時結婚をし飛州に入社して、妻にお店を任せながら、お店と飛州の仕事を両方掛け持ちながら7年間続けた。」

 

過去の経験は、必ず生きるんですね。

小池さんの商売の経験があったからこそ、飛州さんの新事業を立ち上げることが出来たのだと感じました。

 

team Hishu

現代表である父親が元気なうちに、新しいチャレンジをしたいと思っていた小池さんは、昨年に新しい事業を立ち上げます。

team Hishu

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それは会社が行っていた、材料を作るだけではなく、お客様に直接届ける商品をプロデュースしていくための事業です。

そのteam Hishuが手掛けた商品がこちら。

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今、Amazonで人気の薪なんです。

木工の会社だから、薪を売るのは当たり前では?

と思われるかもしれません。

しかしながら、この薪、本来ならカットされた部分。再加工が必要なのです。

 

人気の薪

人気の薪は、集成材のお話に戻ります。

先程加工されていた集成材の近くでは、短くカットされた木が、たくさんありました。

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小池「日本の建築材料は、規格がきっかりと決まっている。

例えば、長さが4.5mの木材があっても、外国なら、そのまま利用して貰える

けど、日本ではそうはいかない。

せっかくの4.5mの木材も、4.25mという規格なら、それ以上はカットするしかない

だからどうしても端材が出てしまう。」

 

そうなんですね。規格が決まっているからこそ、住宅も建てやすいのだと思いますが、

本来使えるはずの木を、カットすることは辛いですね。

小池「この端材は、今まで手間を掛けて、再加工されていた。

今まで当たり前のことだったから、会社の誰も疑問に思わなかった。

けど、手間が掛かるから、この端材に使い道は無いか?とずっと模索していた。

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そこで、薪!

小池「業者に集成材を納めるだけの会社が、薪を販売してみようってなって、

立ち上げたのがteam Hishu

色々大変なこともあったけど、今は認知されてきて、薪が売れるようになってきた。」

 

家の材料になるほど立派な木材だからこそ、薪としても、とても立派な商品です。

今では、コースターなども製作しているそうで、これから新商品をどんどん開発予定だそうです

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本来、使えるはずの木材を、廃棄しなければいけない。

しかしその端材を新しい形にして、商品化を手掛けた小池さんは、本当に地球に優しい活動をしていると感じる事ができました

それは、木と真剣に向き合っているからこそ、生まれた商品なのですね。

こちらの商品改めてご覧ください。↓↓↓

 

 

 

作り手の想いも知って頂けたら、より火を灯すのも楽しめるはずです

キャンプへ、薪ストーブへ使われる際は、是非こちらのHishuさんの薪を使ってみてください!

 

まとめ

  1. 飛州木工株式会社さんは、日本の住宅を支える木材加工の会社
  2. 過去の経験は生きる。
  3. 手間を省く方法を考える。
  4. team Hishuはかっこいいブランド。
  5. 新しい角度で物事を考える

 

 

まるかじり農園が仕掛ける、新時代の農業戦略

大切な仲間を紹介する『新葉のオススメ』のコーナー。

今回二度目となる、まるかじり農園さんへ。

その素顔に迫ってきました。

 

新規就農者であるまるかじり農園さんは、いつ話していても、着眼点が違うことを感じてしまいます。

農家とは、朝日が登る前から働き、遅くまで畑にいる。

こうあるべきだという、いつからか決められた『美学』が呪いみたいに感じてならない。

その「美学と言う名前の呪いに縛られていては、本当に大切なものを守れない。

そして、結婚=伴侶となったものは、その後は必ず、農作業をしなければいけない。

そんな農家の暗黙のルールみたいなものに縛られること無く、まるかじり農園さんの素顔には、新しい農家の姿を垣間見た気がします。

新規で就農された、みなさまには特に。

そして、まるかじり農園のファンの方へお届けしたい物語があります。

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目次

 

安心』『安全』を大切とした商品作りをコンセプトとした『まるかじり農園』。

彼がどんな思いで、商品を作っているかは、前回記事をこちらよりご覧下さい。↓

 

shinba-farm.hatenadiary.com

 

 

そうなんです。前回記事にも触れたように、まるかじり農園、代表石垣くんは、とても情報収集が素晴らしく、それを的確に処理しているというのが、彼の強みでもあります。まるかじり農園さんは、新規のメルカリshopsに素早い対応し、すぐさまオープンするなど、そんな彼の『調べる力』はどこから来ているのでしょうか?

彼の過去を少し遡ってみました。

 

自分で決める『調べる力』

まるかじり農園、代表石垣くんは、昔からパソコンを触るのが好きだったようです。

その中で、よく使っていたのが、『価格.com』のサイトで、物の値段をリサーチすることでした。

 

例えば、彼が大学へ進学した際も、アパートで生活する家具を調べて、高い、安い。

ということを徹底的にリサーチしてから新生活を迎えたのです。

今でこそ、スマホが普及し、調べやすい環境ではありますが、まだ携帯が普及したばかりの当時、自分で調べることが出来る学生はそんなに多く無かったと思います。

彼は学生の頃からしっかりしていました。

 

そんな原点が、彼の『調べる力』の元になっているのですね!

彼のその能力が素晴らしく、今年開花しました。

 

家族を大切に

農家さんは、家族労働の方が多いと思います。

彼は新規就農者ですが、『農業』を事業として捉えて、就農したんです。

冒頭でも触れたように、朝から晩まで働くことが、

良い農家』『しっかり出来る農家

ならば、それが『美学』とされるならば、いつ、家族との時間を作るのでしょうか?

 

忙しいから、彼女が出来ない

忙しいから、遊びに行く暇もない

 

よく農家さんから、ささやかれる愚痴です。

「もちろんピーク時はそうなるかもしれないけど、年中ずっと働いていたら、

そもそも付き合う時間も作れない。

その時間を作れないのに、結婚して上手くいくのでしょうか

結婚して、家族ほったらかしにしてて、疲れ果てるくらい働いて。

そんな農家像には、全く憧れが無かった。」

 

そう話す彼の意見には、共感しかありませんでした。

 

「だからこそ、まるかじり農園のゴールとして、いかに効率化するか、いかに時短するか。

そこだけを考えてやってきた。だから、地域モデルである

面積✖️反収

をどれだけ伸ばすか!という流れに疑問しか無かった。」

 

そこで2021年、彼は大きなチャレンジをしました。

ふるさと納税の返礼品』と『メルカリShops』への進出です。

 

ふるさと納税の返礼品

まるかじり農園さんが単価を上げるためにまずチャレンジしたこと。

それが地元高山市ふるさと納税の返礼品登録です。

 

高山市ふるさと納税の返礼品は、野菜は人気がありませんでした。

担当者の話では、多くて100箱くらい出荷があるかどうか。

ということでした。

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夏秋産地のトマトは、8月に、溢れるほど生産されてしまいます。

そこで彼が狙ったのは、8月時の価格の安定です。

「夏ほどの、トマトが食べて貰える時期に、出荷している単価は安い。量が溢れる。

でもスーパーの価格は、毎年全く変わらず。そんな状況を打破したかった。」

 

彼が放った商品は、

無選別トマト」です。

彼の商品は、勢いよく出荷され、高山市ふるさと納税野菜ランキングで、2位を取得したのです。

 

 

メルカリShops

ふるさと納税返礼品にて、個人客への配送のため、ある程度の商品化を決めたことで、あとは、収穫期を待つのみでした。

そんな時に、新しい情報が。

メルカリさんが新たに、ECショップサービスを展開するらしい。

彼は、この情報を聞いた瞬間、

このサービスに、乗っかるしかない!

そう感じ、直ぐに登録をしたそうです。

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その作戦は大当たり

彼は今年初挑戦ながらも、ふるさと納税返礼品メルカリShopsにて、トマト1000箱を売上たのです。

そんな詳しいお話は、こちらまるかじり農園のnoteよりご覧くださいませ。

https://note.com/marukajiri_farm/n/n5bb219b6843b

 

チームとしての家族

「そんなEC販売を支えているのは、他ならぬ奥様の支えがあってこそです。」

そう感謝の言葉と共に、取り組みの話をしてくれる彼からは、

家族労働しての農家ではなく、チームとしての農業をしていることがよく伝わってきました。

 

「どうしたら相手に伝わるか?どんな説明が相手に伝わるか?全てその部分は、奥様の監修です。」

noteを見てもらえれば、メルカリShopsの商品出品1つ見ても、その細かな対応がよくわかります。

 

結婚したら、労働者。そんな今までの農家としての流れを変えるような、チームとしての農業

生産は、代表が行い、それをデザインする奥様

こんな最強な農家の活躍は、この先も気になりますね!

引き続き、まるかじり農園noteもご覧くださいませ。

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娘たちの世代のために

彼が新しい挑戦をするのは、労働時間に縛られる農業をやり方を変え、家族を大切にしたいとの想いが強く感じられました。

まかじり農園さんのTwitterには、よく娘さんのことがアップされています。

娘さんへ、どんな想いを伝えたいかを伺いました。

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「せっかくこんなど田舎に育つなら、自然に触れて、色々なものを感じて欲しい

それは、まるかじり農園さんが大人になっても、振り返ると「田舎に育った良さ」が必ずあったからと、娘さんに対して、色々なことを体験しながら育って欲しいという想いがあります。

そんな娘さんの愛くるしい姿のTwitterを見つけましたので、ご覧ください。

 

 

ビジネスとしての農業の大前提として、『家族』があることを忘れてはいけない。

そんなまるかじり農園さんの想いに触れられた取材となりました。

 

まとめ

  1. 自力で調べる力を養う。
  2. 古い概念に囚われない。
  3. 仕事に追われ過ぎず、時間を作る努力をする
  4. 新しいチャレンジには、イケる時に行く!
  5. 家族を大切にする

新葉ファーム開業〜経営開始編〜

私は非農家から、農家を目指し、2017年にトマトを中心として新規就農しました。

 

新規就農者が受けることが出来る補助金を一切受けず、たくさんの苦労をして、条件の悪い畑を改良し続け今に至ります。

微増ながら、毎年収穫量は増えてきています。

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小さな経営でも、安定的に1000万の売上を目指しています。

2度の災害を受け、

たくさんの失敗を乗り越えてきました。

それは周りの方々に、たくさんの支えられたおかげです。

そんな開業してからを振り返りたいと思います。

 

目次

 

就農までの悪戦苦闘ブログは、こちらをご覧ください。

shinba-farm.hatenadiary.com

 

新葉ファームの歴史

2016年 農業法人を辞める。

2017年 新葉ファーム開業長雨と、台風に遭う。

2018年 研修生を迎える。スタッフ(パートさん)を迎える。面積増。台風直撃

2019年 栽培品種を変える。ある程度結果出る。研修生が卒業する。

2020年 仕立てを大幅に変えて大失敗

2021年 前年より面積を減らすが、過去一番結果が出る。

 

 

ハウス付きの土地を借りたけど

前途多難はありましたが、開業するため、

ハウス付きの土地を借りることが出来ました。

この地(飛騨地区)は今や、新規就農激戦区です。

条件の良い土地は空いていません。

私が借りたハウスはこんな状態でした。

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借りたハウス10本の一部(3ハウス)が倒木で、ぐしゃぐしゃだったのです。

また2本はサビだらけで、少し触るだけで、揺れるほど劣化していました。

ものがあるだけまだマシと。

時間を掛け、少しずつ直しました。

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木を切り、ハウス直しから、就農前はスタートしたのです。

撤去・修繕作業が、シーズンに間に合わないかもしれないと、夜に電気を付けて作業した日もありました。

サビだからけのハウスは、建て替えを決意しました。

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排水が悪い

たくさんの方の支えにより、準備は出来ました。

いざ経営スタートし、トマト栽培をしました。

農業歴を振り返り、過去8年の栽培経験から、トマトの収穫量が、

地区の平均以下になったことはありませんでした。

しかし自然相手の職業。

予期せぬことはたくさんあることを、改めて思い知ったのです。

 

一年目。

初めて作った畑。

こんなに排水が悪い畑は初めて、体験しました。

この写真は雨降り後でもなんでもなく、ずっと水が溜まっていました。

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ビニールを掛けて1週間しても、全く水が引きませんでした。

水を与えても、すぐ通路が湿るほど、排水性のない畑でした。

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やはり一年目は、平均収量の2/3程しか収穫量がありませんでした。

売上も見込みの75%ほどでした。

 

災害に遭う

2年目は規模を増やしました。

理由は研修生を受け入れたためです。

そのお話はまたどこかでしたいと思います。

この年は飛騨地区へ20年ぶりの台風直撃でした。

私のハウスも全てのビニールが破れたり剥がれたりしました。

2ハウスが潰れました

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ハウスが潰れた時は、すごいショックだったことをよく覚えています。

ビニールが破れたのは、農業共済に加入していたので、金銭面で、ある程度助かりました。

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この時の被害は、ハウスのビニールが剥がれた以上に、トマトが雨にあたったことにより、その後トマトの品質がほぼ出荷出来ないものになったことです。

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売上は予定の半分になってしまったのです。

この時、生活費を助けてくれたのは、最初の融資金額分でした。

あまり使わずにとっていたため、災害時の助けとなりました。

 

人が良いと言ったことは

苦労しながらも、3年目、大きな災害も無く、ある程度の結果が出ました。

4年目は、スタッフの人数が減ったため、手間がかからないと言われている仕立て方法にチャレンジしました。

しかし、仕立て方を大幅に変更したことと、1ヶ月の長雨に、対応出来ず売上が下がりました

この年、私の畑は災害認定されました。

この5年の間に2回もの災害に遭ったのです。

 

特に、仕立てを変えたことは、長雨に作業ピークが被ってしまい、雨のために出来ない作業が多く、打つ手がありませんでした。

通常の仕立てだったらもしかしたら、この年乗り越えられたのかもしれません。

これは仕立て方に限らずのお話ですが、

他の農家が

この方法良いよ

この肥料良いよ

などの方法は必ずしも、自分の経営に当てはまるとは限りません。

何故なら、環境が違いますし、土壌・環境も違います

スタッフの数が違うこともあります。

 

もし取り入れる場合は、なぜその方法が良いかをよく理解し、少し試してからの方が良いです。

よかったら次年度より、徐々に取り入れていく事を、お勧めしたいです。

 

 

わかったこと

たくさんの災害を乗り越えて、今まだ経営を続けていられるのは、家族や、周りの方々のおかげしかないと思っています。

こんな失敗ばかりの私ですが、

失敗を恐れずに、新しいことには少しずつチャレンジしていくことは大切です。

成功している人こそ、たくさんの苦労と失敗を乗り越えている方が多いです。

その失敗を糧に、次年度、更に経営を良くしていくことができます。

同じ失敗はダメですが。

 

そして頑張っていれば、誰かがその努力を見ていてくれています。

その誰かが、必ず助けてくれるタイミングがあります。

私は、色々な方に「頑張ってるね」と声を掛けられ、資材を頂いたり、情報を頂いたりと、たくさん助けられました。

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感謝を忘れずに、農業も家族も大切にし、頑張りたいと思います。

 

私の振り返りは、もちろん栽培品目や、地域によっては、参考にならないかもしれませんが、ヒントとなるものがあれば幸いです。

 

参考にした本

新規就農へのアドバイス的な本はたくさんありますが、地域によって、品目によって考え方が全く違ったりします。人と会って、直接アドバイスを聞くのが一番良いと思いますが、この5年の経営の中、参考になった本を紹介したいです。

 

1.東大卒、農家の右腕になる。小さな経営改善ノウハウ100

こちら是非読んで頂きたい。言わずと知れた有名な本です。

こんなん当たり前だろ?みたいなこともありますが、意外に、その当たり前が出来ていないことがあります。個人経営なら尚更、指摘してくれる人は少ないです。

自分の経営を振り返りながら、毎年読むのも良い本だと思います。

 

2.フードバリューチェーンが変える日本農業

この本は、ある会社の代表からおすすめされた本です。

これからの時代、GAPHACCP異業種との連携が必須であると納得できる本です。

また、全国的に有名な農家の成功例が挙げられています。

私は、将来的にこんな農家を目指したいと、目標になる農家さんを見つけることが出来ました。

参考になる本です。

 

 

3.もみがらを使いこなす

土耕栽培の私は、土のレベルをどう上げていくか。

また有機をどう使っていくか。

私は、とても参考になったものです。

また参考程度に見てみて下さい。

 

 

今後の目標

計画から1年遅れで、2021年には、1000万の売上を達成しました

小さな達成ですが、確実に売上を伸ばしていきたいと思います。

中山間地域では、面積を拡大するのにそれなりのリスクもあります。

面積拡大で売上を伸ばすのでは無く、色々な工夫を持って、

2000万円の売上を目指し、農業に取り組んでいきます。

また、志を同じくする仲間と新しいチャレンジが出来たらと思っています。

今後も応援よろしくお願い致します。

 

まとめ

  1. 初期にあまりお金を掛けない方法を探る
  2. 災害時を想定する
  3. 人の「良い」を鵜呑みにしすぎない
  4. 感謝を忘れずに、必死にもがいて頑張る
  5. 人脈はとても大切

新葉ファーム開業〜準備編〜

私は非農家から、農家を目指し、2017年にトマトを中心として新規就農しました。

 

新規就農者が受けることが出来る補助金を一切受けず、たくさんの苦労をして、条件の悪い畑を改良し続け今に至ります。

微増ながら、毎年収穫量は増えてきています。

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小さな経営でも、安定的に1000万の売上を目指しています。

開業するまでの準備として、

資金はどうしたか?

たくさんの支えられたお話

を振り返りたいと思います。

 

目次

 

開業前の現状

私は、2016年まで農業法人の役員でした。

役員=経営していたとみなされ、新規就農者に対して支給される補助金は、一切受けることが出来ませんでした

 

それは分かっていながらも、今までの経験から「なんとかなるだろう」と、30才の時に開業を決意しました。

栽培技術はある程度持っていたものの、自己資金はほぼ0

土地も無く資材もありませんでした。

 

しかし幸いにも、私は地域にも、この業界に関わる方々にも顔が少し知られていました。

そのため、たくさんの人に助けてもらいながら、開業に至りました

 

参入品目は簡易雨除けハウスで作る夏秋トマトです。

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土地探しとハウス探し

まずは土地探し

参入品目であるトマトでは、土地と、雨除けの簡易ハウスは必須でした。

土耕で作る野菜は、土壌の良し悪しが全てと言っても過言ではありません。

条件は

日当たりの良い肥沃な土地

・家、出荷場選果場にある程度近い

・畑用の水利状況が整っている

ハウスがある

長い年月貸してもらえる

です。

欲を言えば、

・地主さんが理解ある人

・あまり人が通らない場所

でした。

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しかし、飛騨は近年、新規就農激戦区

新規就農とみなされない私にとって、条件の良い場所は空いていませんでした。

 

1年をかけリサーチし、日当たりの良い肥沃な土地以外の条件を満たす土地を借りることが出来たのです。

しかしこの一つの条件が満たされないことで、経営に大きなブレーキとなりました。

 

資金調達計画

なにせ開業時は、お金がありませんでした。

そこで運転資金をどうするか。

岐阜県の農業普及員さん、農協さん、市の担当者の方々を訪ねて相談し、ベストアンサーを探しました。

また、お金の相談は多くの方には出来ないと思い、借入について、税理士さんにも相談へ行きました。

相談料は掛かりましたが、税理士さんへの相談が一番安心出来たと思います。

 

私のケースでは、ステップとして、

  1. 一年目の経営終了時の結果を持って、5ヶ年の計画を作成。
  2. その計画を市に提出し、「認定農業者」に、認めてもらうこと。
  3. その認定農業者のみが借入可能な、融資を「日本政策金融公庫」さんから受ける

がベストアンサーだとわかりました。

融資金額については、

その時に、ベテラン農家さんや、各関係者の方々から、売上分までは借入可能だとお伺いしました。

もちろん計画に基づいて、なぜそれだけの資金がいるかを説明出来ないといけません。

自己資金以外に、初期にお金を借りて、使わなくても、運転資金として手元にある程度キャッシュがあったほうが良いと感じました。

 

就農計画の考え方

トマトでの参入に決めた理由は、一人でも参入しやすく、売上の目処がたっていたからです。

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地域平均反収は約8000kg

過去5年最低のトマト単価は280円/kg

初期経営面積は2反(20a)

ですので、8000✖️280✖️2=448万

448万は、最低でも売上はあると考えました。

もちろんこの売上では生活は出来ないので、最低ラインとしての考え方です。

その最低売上見込みを参考に、私は400万を借入するため、計画表を作成。

初年度に農協さまから。

2年目に、規模拡大をするため、高山市から認定農業者に認定して頂き、日本政策金融公庫さまに融資をお願いしたのです。

400万を2回に分けて融資頂きました。

年間の返済金額は、売上の10%〜15%くらいだと、返済出来るとアドバイス頂きました。

例えば100万の売上で、10年返済。年間10万なら無理が無い経営になりそうです。

 

夢の計画

上記とは全く違う話になってしまうのですが、

お金を融資してもらう計画と、自分の夢の計画は全く違います。

収支計画は、いくら儲かるか?

ですが、夢の計画では、

いくら儲けたいか!

から考えた方が良いと思います。

 

私は1000万の目標ですので、

1000万=〇(単価)×〇(収穫量)

結果を積み重ねて、毎年少しずつ改善していくことが、大切でした。

私の場合は、収穫量を伸ばすのはもちろん一番大切ですが、自分の栽培方法もある程度決まっていましので、土地の条件を踏まえ、収穫量の上限は、平均よりやや上までしか伸びることは無いだろうと考えました。

3年目より単価を上げる方法を模索しました。

方法として、スーパーなどの卸売り販売ふるさと納税の返礼品などに取り組んでいます。

現実的な収支計画と理想に近づくための夢の収支計画二本立てできたら、良いと思います。

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また一人で農業を経営していても、

今年この売上をとりたい

今年こんな方法で取り組みたい

などの決意発表が出来る機会を作ることが大切です。

 

私はスタッフに、今年スタート前に、目標などを発表するように心掛けています。

一人経営でも、仲間や、家族などに、発表会の機会があると良いです。

口に出すことや、人に聞いてもらえることで、より目標が現実的になるからです。

 

資材集め

計画を立てていると、お金のかかる資材・機械は、

ラクタ>ハウス>動力噴霧器>支柱、ビニール

でした。

 

初期投資を抑えるため、周りの農家さんから譲って頂ける資材を探しました。

その時に役にたったのは、所属していた農業組織である、

農協青年部」「4Hクラブ」「出荷組合」などの仲間でした。

仲間の情報から、各資材を定価の1/5で揃えることが出来ました。

また、「これ使ってよ

と先輩農家からもたくさんの資材を頂きました。

この恩は忘れられません。

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こだわった部分は、

ラクタ本体は中古ながらも、堆肥をまきたかったので、バケットを付けました。

そのため、バケットだけは新品でした。

 

まとめ

  1. なにも無くても、工夫次第で新規就農は、なんとかなる。
  2. 段取りがすべて。各分野のスペシャリストに相談し、就農前にベストアンサーを探す。
  3. 就農計画収支計画はしっかりと。
  4. 夢の計画を立て、稼ぐために、どんな手段を使うかも考える。
  5. 人付き合いはいつか役に立つ。